「心」と「体」を健康に 野菜で進める働き方改革

2017年8月23日に第32回 VENTURE FORUM in TOKYO を開催しました。
今回ご登壇いただいたのは、株式会社KOMPEITOの川岸社長です。

登壇者プロフィール

株式会社KOMPEITO 代表取締役社長 川岸 亮造
1982年生まれ。千葉県出身。東京理科大学卒業後、製造業向け日系コンサルティングファームにて、研究開発部門の改善を担当。新商品企画・プロジェクトマネジメント・チームビルディングといったテーマのコンサルティングで成果を出す。
地域の研究所や工場を周る中で、地域活性化の必要性・農業活性の必要性を感じ株式会社KOMPEITOを創業。OFFICE DE YASAI(オフィスで野菜)を通じて農業活性・地域活性に取り組む。現在はベンチャー企業から上場企業まで、300社以上の導入実績があり
2017年3月には1.5億円の資金調達を行い顧客基盤や商品・サービス強化で顧客数1000社規模を目指す。

「OFFICE DE YASAI」ができるまで

周囲の目を引く真っ赤なトマトの着ぐるみを被って登壇されたのは、オフィス向けの小分け野菜「OFFICE DE YASAI」のサービスを展開する株式会社KOMPEITOの川岸社長。

もともと大手コンサルティング会社で農業ビジネスに携わっていた川岸社長は、日本の農業や地域をもっと活性化したい、変えていきたいという気持ちのもと、2014年に株式会社KOMPEITOを設立しました。
主要サービスである「OFFICE DE YASAI」を考案する前は、個人向けの宅配サービス事業やマルシェの運営をしていました。しかし、その領域には既に競合他社も多かったため、なかなかうまくいかず、知り合いに買ってもらうことが大半を占め、1回きりでそのあと全く売れないということもよくあったとのこと。。
そうした苦い経験から、野菜を提供する対象として、今までにない“オフィス向け”のサービスを作りたいと決心し「OFFICE DE YASAI」を発案されました。

「OFFICE DE YASAI」の仕組み

「OFFICE DE YASAI」は、オフィスに専用の冷蔵庫を置き、その中に手のひらサイズの小さなパックのカット野菜を毎週入れ替え、社員はそれを100円でいつでも買えるというサービス。例えるなら、「オフィスグリコ」の野菜版で、社員の健康を支援する新たなサービスとして今多くの企業から注目されています。
サービスを開始した当初は、ミニトマトなどカット加工が不要な野菜をパックして届けていましたが、現在では、仕事中でも食べやすいスティック野菜やサラダ、カットフルーツなど豊富なメニューで提供しており、いつも食べているお弁当にプラス一品として野菜を追加できたり、仕事中に小腹のすいたときにおやつ感覚で野菜を食べることができます。


↑小分けパックで食べやすいサイズです♪

「OFFICE DE YASAI」で使用されているほとんどの野菜は、地方の特産品や、直接農業の方から仕入れるため、高品質のおいしい野菜が鮮度を保ったまま素早く届けることができるのも強みです。

――――ではなぜオフィスに「野菜」なのでしょうか?
実際に、現在の野菜の市場規模は、全体でみると野菜の消費量は減っているにも関わらず、野菜サラダの購入金額あがっているのだとか。
これはつまり、手軽に食べられる野菜の「完成品」の需要が高まっていることを意味します。
更に、一人暮らしなどで普段から野菜を取る習慣がなく、ファーストフードやカップ麺など即席の栄養の偏る食事が多い人は、食物繊維とビタミンが慢性的に足りておらず、不健康な状態が続いています。
川岸社長はそういった普段野菜を食べない人に手軽に野菜のおいしさを知ってもらいたいと語ります。
その機会を提供できる環境が、社員が集まる“オフィス”にあったのです。

そして、オフィス内で気軽に野菜や果物を食べられる環境を作ることで、従業員の食生活を見直し、今よりさらに健康的に、そして能力が最大限発揮できるようになることが、私たちの提案できる働き方改革だといいます。

今後の展開について

今後の展開として、川岸社長は冷蔵庫という「場」を今以上に様々な企業様に設置していきたいとのこと。
その目的は、現状はオフィスで小分けした野菜をその場で消費するというモデルですが、この事業を通じた強みは冷蔵庫というツールを使って企業の中にオフィシャルに、“情報”と“もの”を送ることができるため、そういった環境を活用し、今後さらに新たなサービスを拡大していきたいといいます。

オフィスの中で野菜を食べるという新たな文化を今後どう定着させていくか、今後の動向に注目していきたいと思える素敵な講演でした。

懇親会の様子

セミナーのあとはお待ちかねの交流会です!

今月は渋谷会場にて開催されたので、渋谷会場近くのACCESO(アチェーゾ)にて行われました。

自社紹介の時間では登壇された株式会社KOMPEITO様にちなんで
好きな野菜(or苦手な)野菜を各自紹介していただきました。
沢山の参加者の方がおっしゃっていましたが、やはり畑で採れたての野菜を食べれば苦手な野菜も克服できるそうです。
機会があれば是非採れたてを食べてみたいですね!

緊張もほぐれた状態での自社紹介の時間なので今回も制限時間目いっぱいに思いの丈を話していただきました。

7月の下旬からプレリリースを始めたサービスがかなりバズってるらしいと噂のカクテルメイク代表の松尾様。なんでも編集ソフトの経験が無い方でも1分でニュースの動画が作れてしまうというサービスだそうです!
これは問い合わせ殺到な理由もうなずけます。

野菜関係といえば今回参加いただいたアグリ・エナジャイズの代表取締役の秋竹様です。
農業法人とのコラボレーションや、業経営者と連携をしてビジネスコンサルティングをされている企業で、今回売り出している商品のサンプルを頂きました。
皆さんも思わずその品質の高さに驚かれていて、私もドライフルーツのりんごを頂いたのですが、りんごの甘味が凝縮されていて、思わず何個も食べてしまいそうになりました。

自社紹介の後は席を立って名刺交換タイム。
今回も内容盛り沢山で、是非次回も参加したい!という声もいただきました。
ご参加頂きました皆様有り難うございました。

それでは最後に恒例の、「ベンチャービクトリーブイ!」

来月は9月27日(水)にて渋谷会場にて行われます。
登壇者は今、全自動衣類折りたたみ機で話題の「セブンドリーマーズ・ラボラトリーズ株式会社、代表取締役社長の阪根様です!

皆様のご参加をお待ちしております!