苦難を乗り越え、美容業界での新たな挑戦

2017年5月17日に開催された、第29回ベンチャー・フォーラムの登壇は美容業界に特化したサービス『SOSIA POS SALON』により、サロンの抱えるあらゆる課題を解決し続けている株式会社ジオベックの望月雅彦社長です。
美容業界の現状や、自身が会社を運営していくなかで直面したことついて講義していただきました。

望月 雅彦 プロフィール


株式会社ジオベック 代表取締役CEO
1974年、大阪府生まれ。大学受験時に父親が急病で倒れ、大学進学を諦め、会社を継ぐために必要な資格が取れる東京の専門学校に入学。
その後、父親の病状が回復し、再度、大学進学をめざし、大学へ入学。
大学卒業後は、父親の助言から、1999年6月有限会社ジオベックを創業、代表取締役に就任する。
当初、建築業界のIT化に伴う事業を始め、後にITソリューション事業へと展開。2008年のリーマンショックでの経営の危機に直面後、美容業界向けのITソリューション事業に特化。
その結果、自社独自のクラウド型ワンストップソリューションとして、全国展開するまでになる。

美容業界に特化したITソリューション

株式会社ジオベックは今年で設立から18年目になり、ミドルベンチャーへと更なる飛躍を遂げている成長企業である。

その代表である望月社長は今も常にチャレンジを続け、ベンチャーマインドを持ち続けている。望月社長は「我々のお客様は、お客様のお客様」をモットーに、お客様と同じ目線に立って、そして同じ熱意を持って、自分たちで提供するサービスで社会を豊かにすることを大事にしている。

そんなジオベックの主なサービスは「美容業界に特化したITソリューション」。
ヘア・エステ・ネイル、リラクゼーションサロンなど、美容業界に向けたサロンシステム『SOSIA POS SALON』では、システム導入実績数が約1800ユーザーを超える。

このシステムでは、実際にお客様がサロンに予約するときから当日に来店してから退店されるまでのサロンワークを一律で管理することができる。さらに、お客様のカルテやスタッフのスケジュール管理、レジなどの決済管理など、今まで煩雑だった業務を、クラウド上でいつでも、どこでも確認・管理することができるようになったことで、今まで多くのサロンが直面する人手不足や集客などの課題を解決してきた。

美容業界の現状

美容業界はヘアサロンを中心にエステやネイル、リラクゼーション等全体で、約50万店舗あると言われている。
ヘアサロンは日本全国で22万店舗あり、なんとコンビニの約3倍もあるとのこと!
さらに、店舗数と美容師数の推移も長期に渡り堅調に伸ばしており、産業規模も2.9兆円とかなり大きなマーケットになっている。
望月社長はこの業界に向けた業務ツールである店舗システムはまだまだ伸びると注目した。

望月社長を襲った苦難

ただ、そんな順調に見えるジオベックにも、2008年頃大きな危機に直面している。

当時社員も増えて大手企業との実績も増えていき、次々と受注量も増えていた時期に、リーマンショックが起こり、状況は一変。
これまで受注していた大手の案件がすべてストップしてしまったとのこと。
さらに銀行からの融資もなくなり、30名ほどいた社員にも見切りをつけられ、大半が辞めてしまうという大変な事態に。
この絶望ともいえる状況の中、さらに父親の会社の倒産に追いやられ、多額の借金がのしかかり八方塞がりの状態に。

しかし、望月社長は立ち止まることなく、2009年から美容事業を絞り、新商品の開発に資金を費やした。
それが今の『SOSIA POS SALON』になる。
このサービスが完成するまでに、お客様からいただく意見をもとに何度も試行錯誤を重ねサービスを修正したという。
その結果、今の美容業界のニーズをつかむことに成功し、サービスの需要高まり、業績も向上していった。
その後2016年と2017年に資金調達を実行することに成功し、現在に至る。

最後に

この講義の中で、望月社長は幾度と「お客様のために」という言葉を使われていたのが印象的であった。
今後も成長を期待してくれているお客様の期待を裏切らないようなサービスを生み出し続け、さらに事業を伸ばしていきたいと語った。

交流会

今回の交流会も19時から21時までおなじみ渋谷のACCESO(アチェーゾ)で行いました。
株式会社ジオペック望月社長を講師に迎え18社23名の経営者の方々にご参加いただきました。
ご参加いただきました企業様誠に有難う御座いました。

本日は弊社の新たな取組みである「居抜き(いぬき)」オフィス契約実績のご紹介から交流会がスタートしました。
弊社オフィス仲介課の石黒から居抜きオフィスのメリットを、実際に御成約頂いた株式会社スーパースタジオ様のインタビューと入居オフィスの紹介を交えながらご説明させていただきました。
ベンチャー企業の成長に大きく貢献できる取組みだと思っておりますので、皆様も是非チェックしておいて頂ければと思います。

本日のコラムでは、ご登壇いただいた株式会社ジオペックの望月社長も登場する「誰も知らない社長の汗と涙の塩味(CEO)物語」の著者が代表を務め、「社長チップス」等のお菓子を使った独創的なサービスを生み出す株式会社ESSPRIDE様をご紹介します。

株式会社ESSPRIDE:代表取締役CEO西川世一様
「361°の姿勢で“感動”と“笑顔”溢れる世の中を創る。」
2005年4月に事業をスタートして既に13年目を迎えた株式会社ESSPRIDEは企業として+1°の価値を顧客に提供して継続的に顧客に選ばれる会社を目指しています。
サービス内容は総合的なブランディング。
商品開発、各種販促ツール作成、店舗サポート、キャラクター管理通常異なる企業が担当するそれらの業務をESSPRIDEは一活で請け負います。
そのため、顧客の望むコンセプト方向性がぶれることなくサービスに反映されます。
更にお客様の期待を上回る+1°の価値を提供する事で顧客に求められる以上のサービスと顧客満足を可能にしています。

本日の会社紹介ではサプライズで自社開発商品を持ってきていただき、その場でじゃんけん大会が行われました!
参加した経営者、スタッフ一同楽しませていただきました。
今後もきっと本日のようにお客様が予想していない+1°価値の提供で成長し続けるベンチャー企業だと思います。

自社紹介後は皆様歓談に移りました。

自社紹介が盛り上がりすぎで歓談・交流の時間が短くなってしまったのは本日の運営側の反省点です、、、、笑
次回までには改善方法を考えておきます!

最後は恒例の「ベンチャー・ビクトリー・ブイ!」

ご参加頂いた企業様有難う御座いました。
次回のご参加もお待ちしております。